コンピュータビールゲーム
第1回の実験では、ゲーム盤を使ったビールゲームを行いました。各チームとも、実際にプレイしてみて、
いろいろ考えたことがあったと思います。今日の第2回の実験では、ゲーム盤上での「ものの流れ」「情報の流れ」を
エクセルシート上に表したファイルを使って、いろいろな分析を行ってもらいます。
○ Excelファイルのダウンロード
まず、左メニューの「演習資料・レポート表紙」から次の2つのエクセルファイルをダウンロードしてください。
○ 第2回ビールゲーム用シートの説明
ダウンロードしたファイルには、次の4種類のシートが入っています。
- MIT需要(商社)補充点
- MIT需要(全自動)補充点
- ランダム需要(商社)補充点
- ランダム需要(全自動)補充点
以上の4種類のシートを使って、以下の課題1から4を、
班ごとに行ってください。
(シートは、式などを誤って消さないように保護がかけられています。水色の部分のみ、書き込みが可能です)
○ グラフ作成用シート
このシートは第1回の集計シートと同じものです。
各課題で得た結果をグラフにしたい場合には、このシートへデータをコピーしてください。
○ 実験の進め方
課題が1つ終わるごとにTAを呼び、試問を受けてください。試問が完了したら次の課題へ進んでください。
ただし、時間内に全ては終わらない量となっています。残った課題は宿題として、個人で考えてください。
課 題 1
Excelによるビールゲームのシート「MIT需要(商社)補充点」を用いて,自分の発注方法を明示した上で
二次卸の発注を行い,結果を分析・評価せよ.また,前回のゲームとExcelシミュレーションとの結果を比較の上,それ
らの類似点・相違点などについて考察せよ.
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課題1では、あなたが商社の部分のみを担当しているという仮定の下、1週ごとに発注数を決定してください。
他の役割はコンピュータが担当します。どんな発注方法ならば、総費用が安くなるでしょうか?
それぞれ、いろいろ試してみてください。
【他の役割の動き】
商社以外は
補充点方式というルールにしたがって、発注数が自動で決定されます。
補充点方式とは、ある補充点Sというのを決め、それに足りない量だけ発注するルールです。
S−([在庫]+[出荷]+[配送中]+[受注]−[受注残])>0の場合、その分を発注します。
課 題 2
シート「MIT需要(全自動)補充点」を用い,Sの値を変えて実験を繰り返すことによって,
総費用をできるだけ小さくするSの値(各役割分担毎)を求めよ.また,なぜ,そのような設定が総費用を最小にするのか説明せよ.
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課題2では、全ての役割をコンピュータが担当するという仮定になっています。
補充点方式のパラメータSを変化させることで、ものの流れが変わり、総費用が変化します。
総費用が最も安くなるSはいくつでしょうか?
課 題 3
需要が一定,あるいはほぼ一定というのは現実的でないので,シート「ランダム需要(商社)補充点」を使って,
需要をランダムに発生させ課題1と同様に商社の発注を行い,結果を分析・評価せよ.
また,課題1の結果との類似点・相違点などについて考察せよ.
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課題3は、課題1と同じように商社を担当するという仮定になっていますが、需要がランダムになっています。
ランダムな需要のときには、課題1のように需要が固定されている場合と、同じルールが通用するでしょうか?
どのような違いが出るでしょうか?
課 題 4
課題2の結果を参考に,需要がランダムな場合に,総費用を小さくするSの値をどう調整すればよいか考え,Sの値設定の考え方を記せ.
その考え方にしたがって,シート「ランダム需要(全自動)補充点」のSの値を設定し,シミュレーションを行って,
得られる結果を評価せよ.
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課題4は、課題2と同じように全役割をコンピュータが担当するという仮定になっていますが、需要がランダムになっています。
F9キーを押してみてください。毎回需要が変わり、結果も大きく変化します。
あるSについて結果を複数回取得して、空きシートにコピーし、平均やばらつきがどのくらいになるかを観察してください。